「星を継ぐもの」などで知られるハードSFの巨匠ジェイムズ・P・ホーガン氏が7月12日、アイルランドの自宅にて心不全で死去しました。69歳でした。ご冥福をお祈りします。
私にとっての、ホーガン氏と言えば、「星を継ぐもの」です。大学に入学してすぐのころにこの本と出会いました。
「月面で見つかった死後5万年の人の死体」から始まるハードSFです。続編の「ガニメデの優しい巨人」、「巨人たちの星」「内なる宇宙」へと続く世界は予測も付かない展開で、しかも紐解かれていく月や人類の起源、太陽系の過去が、いかにも現実にあったことのよう描かれているので、話にどんどん引き込まれてしまいます。このわくわく感から今でも何度も読み返しています。
邦訳として発刊されているものでは、シリーズものと途中のものがあり、今後発刊を望むしだいです。
それにしても、こんなに早くお別れすることになるとは思ってもませんでした。とても残念です。
ちなみに、「未来の二つの顔」は星野之宣氏によって漫画化されました。星野氏には、「星を継ぐもの」も是非漫画化していただきたいと思っている私です。
数年後、月探査チームが月面の横穴から数万年前の人類の死体を発見していまったら…。なんてこと起こることを願っている私です。
ホーガンさん、さようなら。